「エマの脱走」
(テレ朝系:1985年3月23日 土曜日)テレ玉:2025年3月22日 土曜日
2話に続き今回も完全に前話と繋がっているのね。ファーストも佳境ア・バオア・クー戦では回を跨いでいたと思うが2作目Zは序盤から使っていたとは。確かに30分では描ききれないからこうなるのは止むなしか。
単にカミーユの感情の高まりだけでなく、エマの動きを追うにしても通しの回の方が見やすい。エマの動きといえば大局的に見るだけでなく、その身のこなしそのものも興味深い。クワトロと二人がかりとは言え暴走するカミーユ機を取り押さえたのは見事だし。この時点では確実にジェリドより腕が良い、というよりセンスがある。ライラのガルバルディ隊にもティターンズと名乗るところも。
またここからもわかるように、ガルバルディはやはり正規軍らしい。ライラもハイザックがエゥーゴ機という情報あるかと問うているし。
クワトロが戦況が不利とは言え停戦信号をあげるのは、ちょっとショックだね。やはり実戦離れのせいか、リック・ディアスでは心許ないのか。そもそもまだ目立つ訳にはいかないと心がけているのか。勝手に拡げてるイメージでは、こんなオールドタイプどもリック・ディアスでコテンパンにやってけてくれるはずなんだけど。
さてそのクワトロ駆るリック・ディアスがあげた停戦信号、これを守らないと家族もろとも云々。南極条約で決まっているのだろうか。そもそも南極条約は一年戦争終結後も有効なの?
エマが戻ると信じてバスクの要求を呑むアーガマ首脳陣。クワトロはニュータイプの勘、ヘンケンさんは好奇から期待を寄せて、理論家のブレックス准将は二人ほどではなく止むなしという感じか。それよりも宿敵バスクに屈するのが許さないのだろう。
ヘンケン艦長はクワトロへ、エマはニュータイプかと問うが、クワトロ自身をニュータイプという認識があるってことか。少なくともエンヘンさんとブレックス准将はそう見ているようだ。
(20250324Mon)
ジェリド機に逆上し、クワトロのリック・ディアスに抑えられたカミーユ。そこへエマも駆けつけるが、そこからアレキサンドリアにカミーユを連れ戻り、艦内でも付き添っているエマは、前回予告で違和感を覚えた「歳上の恋人」というよりお姉さんのよう。もっと言えば母性本能とでもいうのか。
バスクが自身に意見を言う器量があるという理由で、バスクからアーガマ追撃を命じられるエマ。対してジェリドは汚名返上と口にしてバスクから「汚名返上とは成果を出した者が口にする言葉」と一喝される。一貫してジェリドのダメさが描かれていて笑える。前述の通りパイロットとしての腕も、冷静さもエマの方が上である。
そのバスクの命令をこれ幸いと3機のMK-IIを奪って去るエマ。そこに至るなかでMK-IIの正規パイロットの一人カクリコンと予備員デーバ・バロを気絶させるために、またしてもカミーユが高校の部活でカラテをやっていたのが活きる。(注:エマ、カクリコン、ジェリドが正規パイロットか?)
ちなみにデーバ・バロ含めて全員が中尉らしい。そもそもデーバ・バロって誰だよ、初めて知った。
(20250325Tue)
アレキサンドリアからの脱走を試みるにあたりエマはカミーユ父子に「あなたたちに同情した訳じゃない。」と明言する。確かにそうだろう、アーガマでのバスク評を聞いた時点で心は動いていたはずだ。そのバスクを出し抜くために、カミーユ父子も利用するので、敢えてそう言ったのだろう。
このアレキサンドリアから発進したMK-IIを追撃するライラ隊。正規軍がティターンズのために動くのは、共通敵のエゥーゴにMK-IIが渡るのを避けるためか。
そう言えば、冒頭アレキサンドリアに2機のMK-IIが戻って、バスクは戦力倍増だと言ったが、そんなにMK-IIって優秀な機体だったの?バスクでさえガンダム信仰があるのか。やはりイメージ的な問題だろうか。
そもそもエゥーゴは何故MK-IIを奪うのだろう?別にエゥーゴが開発の技術力に劣る訳でも、資金面で無理がある訳でもなかろうに。それはやはりガンダム神話に起因するのか?
アーガマに戻ったエマ。そう信じていたクワトロだが、やはり信じられないと本人を前に口にする。曰くティターンズと言えば選ばたスタッフらしい。確かにエリート集団という触れ込みだが、今のところは実戦経験に乏しい連中ばかりだ。ヤザンあたりが出てくると・・・、いやヤザンはエリートとは言い難いだろう。
クワトロの本心からか、エマの真意を聞き出そうとしているが、横からカミーユが一言「エマさんは良い人です。」これが決め手のようだ。常識的判断では信じられない行動だが、クワトロ自身の直感と、ニュータイプかもしれないカミーユの直感が一致したからだろうか。
この3人のやりとりに加わらず、エゥーゴ製MS(リック・ディアス)を見上げて感嘆しているフランクリン・ビダン。でもテム・レイのようなマッド・エンジニア感がないんだよね。これもカミーユが肉親に愛想を尽かす過程の一端として描かれているとしか思えない。
(20250326Wed)
ヘンケンさんの下の名前(ラストネーム)ワーグナー?、ベッケナー?、とかそんな感じではなかったっけ?
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