【観劇】新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」

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幸運にも同一日に「通し」ではなく、別々にチケットが取れ、行ってきましたナウシカ歌舞伎。

主演にして企画者の歌舞伎俳優・尾上菊之助氏が上演中にケガをし、
公演が中止となったことを伝えるネットニュースへのコメントには、
「観てもいないのに」否定的書き込みが散見され気分が悪くなったりもしたけれど。

いやいや、やはり百聞は一見にしかず、ですよ。
月曜日に有給休暇という辛さはあったものの、貴重な素晴らしい時間を得られたと思う。

ここ数年、様々なお芝居(>漱石風)を見てきたけど、
やはり歌舞伎は、陳腐な言い方だけどスゴい。
芝居のジャンルに優劣を付けるのは違うと思うが、形式というか型と言うべきか、様式美がしっかりしている?、つまりこれこそが古典芸能というのだろう。

どんな物語でも歌舞伎にできてしまうのではないかなんて思ってしまったのは、素人の戯言か。
残念ながら当選するはずもなく、また時間が取れずにYouTubeでも見られなかったが、
海老蔵のスター・ウォーズ歌舞伎はどうだったのだろう。

アニメや、今回の漫画、あるいは映画をネタにした歌舞伎はある(と思われる)が、
ゲームを元にした歌舞伎はあるのだろうか。
そうは言いつつも、ふさわしそうなタイトルが出てこないが。
うーん、ゼルダあたりどうだろう。

(余談だが、スマホでメモを記したColorNoteでメモを下敷きに書き始めたが、
筆(フリック)が進まず。Jota Text Editorにした途端、文章が浮かんでくる)


ジブリ作品でダントツに好きなのはナウシカ。
と言うよりも、ジブリということを意識する前からナウシカとラピュタは金曜ロードショーでやれば見ていた。
(ちなみに「千と千尋の神隠し」あたりから何が良いのかわからなかった)


初めあまり歌舞伎を見ている感覚はなく、
現代劇(ファンタジー?)で演じられているナウシカのようにさえ思っていた。
時々入る歌舞伎特有の見得(?)等の所作くらいが歌舞伎らしさとさえ思っていた。

そうか、音声ガイドを借りないから何の所作かわからないのか。
でもせっかくなんだから、煩わしいものなく、演技、演出から役者の気迫を感じたいじゃない。
同じ公演を二回見られるなら一方は音声ガイド付でも良いと思うが、そんな贅沢はなかなか味わえないし。
(片岡愛之助の現代劇を鑑賞したとき、アドリブかもしれないが、見得を切る動作があった。役者自身が歌舞伎動作をネタにする一例か) 

もちろん、ナウシカは「女形」な訳だから歌舞伎そのものであるわけだが。
それでも衣装やセットがそう感じさせたに違いない。
徐々に、後半ほど歌舞伎演出が多くなってきたと思われるが、純粋に歌舞伎を見ている気分になってきた。

全7巻のストーリーを6時間にしているわけだから、予習(復習)が大事。
漫画版は7巻を発売直後に読んだきりだったので、二十数年前のこと。
読み返してみて、ほぼ初見かと思うほど記憶に残っていなかった。
それでも一夜漬けで一気に読んだのが効いた。
土日のまとめ読みは時間確保が大変だったが、他より優先して実行して正解だった。
限られた舞台時間なのだから、幕間で端折っているのは当然だろう。
ストーリーを堪能したければ原作を読めば良いし。

これも偶然だが、「メレンゲの気持ち」に尾上松也と坂東巳之助が出ていたのを見ておいて良かった。
やはり名前だけ知っているよりも、例えバラエティーでも素を見られると親しみやすい。

久しく映画版も見ていなかったことが、結果的に幸いもした。

前から興味があった古典歌舞伎。今回を機にさらに行ってみたくなった。

日本の伝統芸能を味わっても良い歳なのだろう。
同じく古典芸能の落語(寄席)にも行ってみたいものだ。


かかった費用
・ぴあ 昼の部 3階B席  3,864円(手数料等込み)
    夜の部 1等席     17,864円(手数料等込み)
・ブックオフ原作買い直し   1,920円
・当日弁当 昼の部 演むすび  510円
      夜の部 あおい  1,000円
・プログラム         1,400円

合計26,540円


<追記2020.12.20>
2020年、今年前半は色んなチケットを払い戻した。
配信で見たものは音楽系だったこともあり、ところどころで記憶が蘇ってきたのは、やはり最後に生で観劇したこのナウシカだった。

なんと11月の段階でDVD(BD)化がアナウンスされていたとは。
これは何としても買わなくては。
それにしても情報収集能力が劣ってきたなぁ。
いやいや情報が溢れすぎていて、拾えきれないんだ・・・。

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