あの頃の米米へ時空を超えて

米米CLUB(以下、米米)の久しぶりのツアー「おせきはん」。

プロモーター”DISK GARAGE(ディスクガレージ)”の有料会員なので、
最寄りの三郷会場1本狙いで申し込むも見事に落選。
有料会員にあぐらをかかずに関東圏はすべて申し込めばよかったと後の祭り。
ぴあ、イープラス(elus、e+)などの無料会員で申し込むも、当然のごとく落選。
ますますディスクガレージで数撃っとけば良かったと落ち込む。
全部当たってしまったら、その時に考えればよいのだ。今後の糧にしよう。

最近流行の、ライブ・ビューイングをやってくれるかと期待したのだが、
何だろうSONY(ソニー)あるいはディスクガレージはライブ・ビューイングに
乗り気でないのだろうか。
はたまた”ライブ”を大事にする米米自身が、
会場の熱気を味わえないライブ・ビューイングには消極的なのだろうか。


「あきらめかけた頃に♪」(愛は不思議さ)という歌詞ではないが、
念願の追加公演が発表された。

会場は東京と大阪。
さすがに東京しか行けない。
いや本当のファンなら千秋楽狙いの大阪も視野に入れるのだろうが、
そこまで自由が利かないのがサラリーマンの辛いところ。

東京は1/8(月・祝)成人の日と、1/9(火)平日。
仕事状況にも寄るが、ひょっとしたら1/8まで最長の正月休みが取れているかも
しれないし、その最終日が米米って「あり」だが、翌日が辛い。
でも平日の定時退社も辛いよね、と悩むものの、前回の二の舞は避けたいので
両日申し込む。

結果、1/9(火)が当選。
うーん、さすがに4年ぶりということだけあって倍率高いか。
密かに両日当たることも考えていたのだが・・・(懲りない)。


当日。課長の目を盗んで定時退社。
別にそんなことはする必要ないのに、どうも定時退社は後ろめたい。
翌日を有給にしていたし・・・。


NHKホールは2回目。
前回は、NHK(BS)の公開収録。
その時に学習したおかげで、原宿駅からアクセス。
ただこの季節は暗く、またこちらから行く人も少ないせいか、
若干ルートに不安を覚える。
そう言えば、細部のルートを確認していなかった。

それにしても渋谷の人混みを考えると、NHK自体へのアクセスも
原宿からの方が良いのかも。


米米CLUB
 a K2C ENTERTAINMENT TOUR 2017
 ~おせきはん~ 追加公演
  NHKホール(東京)
  2018年1月9日(火)17:45開場 18:30開演



さてプロモーターの席はどこだろう。
こちらもチケットをよく見ていなかったので、席にたどり着いてから、消沈した。
2階席の後方だった。
着席後、付近にたどり着く人の手元を見ると、やはり同じ券種だ。
プロモーターチケットって傾向的にあまり良い席ではないようだ。
もちろん、自分比。

ここは割り切って俯瞰で楽しむしかない。
そう米米は、陳腐な言い方だが、
ステージ全体が一体となって踊っているのを見るのが楽しかったのではないか。

荷物を整理し、席に落ち着いて周りを観察する。
開演前のこの時が楽しい。
そう言えば、米米の曲が流れている。
どうなんだろう、これからライブで聴くのに流れているのって。
深読みすると、これらの曲は今日のセットリストに含まれていないとうことではないか。
もっとも好きな部類の曲が流れてこなくて、ちょっとほっとした。
ロビーにはカールスモーキー風の集団を見かけたが、この周りにはいない。
きっと石井竜也ファンクラブで、最前線の方に陣取っているのだろう。



さて、そろろろ本編に入っていこう。

ここ最近、他のアーティストや舞台を観に行っていたが定刻スタートが増えていた。
今回もそうであって欲しかったが、残念ながら若干押していた。
まぁ、仕方ない。

この日を楽しむため敢えて事前情報を得ずに、
また追加公演が決まるまでは悔しさから「おせきはん」ツアーの盛況を
調べたりもしなかった。

もうネタバレもないだろうから書いてしまうと。

まずは本編の前に簡単なカールスモーキー独り舞台。
もちろん、メンバーは後ろにいるのだが、いきなりマドロスさん系が繰り広げられる。
さすがにいきなり喰らうと少し唖然とするが、そうそう観たかったのはこういう米米!

高校生の頃、一人ライブに行く勇気(決断力?)がなく、
貯めたこづかいで買い漁ったツアービデオ(VHS)で観ていたのは、
まさに目の前に繰り広がられている光景。

まさに、時空を越えて”あの頃”の米米に逢えたようなのだ。
会場のNHKホールのレトロ感、俯瞰的に観ざるを得ない席故に
なおさらそう感じたに違いない。

もちろん、あんな曲やこんな曲も聴きたいのだけれど、それだけじゃ物足りない。
それが米米CLUBのはず。

再結成後、代々木体育館、さいたまスーパーアリーナ、武道館と観てきたけれど。
どこか物足りなさを感じていた。

実はこの日。品川からの山手線の中で、ツアー前のインタビュー記事を読んでしまった。
下調べしない(=事前情報を入れない)のは、感じたままを書き残したいから。
ちょっとでも事前情報があると、自分が純粋に思っていたのか、
記事に影響されたのかわからなくなってしまうから。

だから。
再結成後のツアーに感じていた違和感は、自分自身のものではあるけれど、
自身で言語化する前にその記事で答えを読んでしまったので、
自分の感覚が正しかったのかわからなくなってしまった。

ただ言えるのは、「あぁやっぱりそうだったんだ」ということだけ。
本当は今回のライブを通して自身で気づいて、自分の解釈で言葉に残して、
その上で記事を読めばもっと腑に落ちただろうに。

過去の様々な、と言っても自分で買えたごく一部の
シャリシャリズムを冠したツアービデオに比べて再結成後のツアーは
万人受け狙いすぎで、十分だけど必要条件には達していなかった。

メンバーが言うように「小さな」会場で、
やりたいことに徹して欲しかったんだよね、再結成後も。

でもミリオンアーティストに気を使いすぎて
スタッフが大きい箱を用意してしまっていたとか。

キャパが大きいのは、当選確率も増えるから良いけど。
だったら小さい会場をたくさんやってくれた方が良いんだよね。
偏った多当選者がでない仕組みさえあれば。

このメンバーが指向したであろう「ミリオン・アーティスト」以前の姿勢は、そう言えば何度かのTV出演で垣間見られていた。
曲が終わった後、「ポイのポイのポイ」を歌い出すくだりなんて、まさにそのもの。
浅はかだったのは、これぞ米米!と悦に入って、
メンバーの演出に隠された意図を深く考察できなかったこと。

さて、セットリストを載せたり、曲個々について語るのは、
他のサイトや専門家や造詣が深い人にお任せして(笑)。
俯瞰して観ていて思ったことを書いてみたい。

ズバリ、米米のライブって「観たいのか」「聴きたいのか」「踊りたいのか」問題。
もちろん、この3種すべてを実践しに来ているのがベストなんだけれど。
覚えようと思ったことがないせいか、「踊る」ことができない。
せめて「I CAN BE」のところの腕の動き(腰(お腹のあたり)から頭の上にに延ばし、
今度は軽く手をシェイクさせながら腰のあたりまで戻す、こんな動き)しか
シンクロできない。

見ていると、男性、それも当然ながら自分よりも年上の世代が
曲に合わせて踊っているので、あれっ?この人たちって、
「いつ、どこで」覚えたのだろうと思ってしまったのだ。

それこそ昔ビデオで観ている時に、会場の一体感に感動しつつ
自分にはできないなと思って。
最寄りの文化会館に全盛期の米米が来ても一歩踏み出せなかったんだよね。
チケット取れたかは別にして。

踊れなくてもその場の空気を楽しめば良いというのが正解なのだろうが、
ファンクラブ席ではないと言え、
それなりに濃いファン層に囲まれているような気がしてきて、
タオルを首から下げ、前回の武道館で買った米米リングを付けているのに
情けないなと思ってしまった。

自分は「踊る」ことができない以上、「観る」>「聴く」なんだと思う。
もちろん。聴きたい曲は山ほどある。
でも聴くと同時にそのパフォーマンスをみたい。
あぁ、この時それぞれこう動いてるんだとか。
その点やはりライブ・ビューイングを含め、ビデオやTVは特定の視点しかないから、
ライブに参加しているからこそのメリットだよね。

昔、DVDが出始めの頃、アナログ(VHSやLD)と違って複数視点を切り替えられて
楽しめる的な記事を読んだことがあったが、そんなソフトってどれくらいあっただろう。
結局、技術的にできてもソフト編集、つまりコストに跳ね返るから
デフォルトでは多視点ソフトはないんだろうね。

ライブで聴いてみたい曲はもちろんいっぱいあって。
今回もたくさん聴けたけど、どうしても聴けない曲がある。
「SO COOL」は再結成後のどこかで聴けたし、今回も聴けて良かった。

「I CAN BE」は初だったかな。
でも高校時代に目をつぶって寝ころんで感覚を研ぎ澄まし聞き込んだ
「K2C」版ではく、それこそ”元祖”版に近かったね。

「Sure Dance」は”元祖”を冠して区別しているけど、
「I CAN BE」はどちらがデフォルトかと言うと、「シャリシャリズム」収録版
なんだろうね。個人的にはちょっと残念。
※wikiによると「K2C」版はフージョン調にアレンジされたリメイクらしい。
 情けないけど知らなかった・・・。

「浪漫飛行」はド定番だけど、やはりオリジナル版ではないよね。
この曲を特別扱いしていない風を装うのも良い。
※SONGSによれば「浪漫飛行'07」はゴージャスアレンジらしい。
 ちなみにSONGSよりも前に放送されたミュージックフェアでは
 「浪漫飛行(1987)」となっていた。

「君がいるだけで」は、本人たちもTVとかで歌わされている感があるらしく
「君、いる♪」に短縮(?)されていて個人的には痛快だった。
確かに聴いていると、引き込まれる曲だし、売れ線って”作り”とわかる。
けれども、わざわざライブで聴かなくても(以下、自粛)。
※一通り書き終わった後、改めてSONGを確認したら、
 この収録でも「君、いる♪」やってた。
 すっかり忘れていた。だからどこかで聴いたような気がしたわけだ。

個人的には3大メジャー”きれい”曲の二番手「ひとすじになれない」を
生で聴きたかったわけ。
涙流す準備だってしていたのに・・・。
ミュージックフェアでやってくれたから、期待値MAXだったのに!
他会場ではやったみたいじゃん!(後調べ)
だから、なおさらダメもとで関東圏をすべて申し込んでおけば良かったと、
またまた後悔した。
※てっきりSONGSでやったものと思いこんでいた。
 SONGSを見返したけどなくて、他にあったかなと録画データを漁ったら
 ミュージックフェアにあった。
 しかも「浪漫飛行」「君がいるだけで」「ひとすじになれない」の順。
 ショートバージョンの「ひとすじになれない」でも涙が出そうだよ~。

そしてJO(ジェームス小野田)の「私、こしひかり」も聴いてみたかった。
ツアータイトルが「おせきはん」だから淡い期待を抱いていたのに。
もち米じゃないからダメなのか・・・。

平日にしては珍しく18:30開演であったので、
場所柄早めに終わらせなくてはいけないのかと思いこんでいた。
勝手に2時間コースと思いこんだり、NHKホールHPイベント情報の
終演時間が21:00だからそれまでには終わると思いこんだり。

そんな思い込みで、なかなかJOが出てこなくて一人ヒヤヒヤしてしまった。
結果的にはまさかの3時間のステージ!(休憩挟んでの)
渇望の2曲が聴けなかったので、未消化な気分もあるけど、
久しぶりの米米に新年早々参加できて良い一年になりそう。

はぁ、悪い癖できちんと心に余裕のある日にキーボードに向かうと、
ついつい長文になってしまう。
あの先輩については、自分の現在を含めて別項にしようと思う。
まだ感動が残っているうちに書いてしまおう、そちらもね。

【米米CLUB】【米米】【ライブ】

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